質疑応答 - 発表番号(5)
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fld_nor.gif 質問3点
投稿日 : 2021/12/21(Tue) 11:04
投稿者 根本 学
参照先
ご発表ありがとうございます。
開発中の製品が活用できる場面が多くあるように思いました。

質問3点あります。

1: LPWAでは、子機間の通信は可能でしょうか?今回の測定例にように、ハウスが連なっている場合、中継可能なら、親機1台でかなりの面積をカバーできるように思いました。

2: どのくらいの価格で市販できそうでしょうか?

3: webで検索すると、LPWAは、ドコモやKDDIでもサービスを用意しているようです。
   ダイレクトにLPWAサービスを利用することは難しいでしょうか?
件名 Re: 質問3点
投稿日 : 2021/12/24(Fri) 18:50
投稿者 根本 学
参照先
詳細情報まで、ご回答いただきありがとうございました。
大変参考になりました。

使いやすく、十分な精度を確保しつつ、さらに購入しやすい価格にまとめるのは大変だと思いますが、生産者に求められている製品だと思いますので、良い製品になることを願っております。
件名 Re: 質問3点
投稿日 : 2021/12/24(Fri) 16:24
投稿者 石田恭弘
参照先
回答3:この場合のLPWAは、ドコモ、KDDIの基地局がCat-Mと呼ばれるサービスを提供するもので、データ専用です。LTEと同じプロトコルで通信できるので、Cat-Mで通信できない場合もCat₋4(LTE)に交換すれば良いため、Cat₋4(LTE)サービスっ区域内であれば安定した通信が高速でできます。データ量が少ない場合は安価ですが、多くなるとCat₋4(LTE)との価格差がなくなります。有利な点は、中継器、LoRaWANの親機と等の機能が各基地局であること、電波の送信出力が他のLPWAに比べて大きいのでより安定したデータを送信できることです。また、LTEに比べて通信モジュールの消費電力が小さいこと、データの扱いはLTEと変わらないことです。弊社は、電源に太陽電池パネルを使用できる場合は、Cat-Mが将来、主流になると考えます。
件名 Re: 質問3点
投稿日 : 2021/12/24(Fri) 16:22
投稿者 石田恭弘
参照先
回答2:システムは安価でも、センサーの選択により価格が変わります。
目的に見合った精度のセンサーの選択が必要となります。今後、出荷台数が3000台以上になると約1/3になります。
親機:150,000円、子機:50,000円、強制通風式温湿度センサー:35,000円
強制通風式温度計(強制通風式温湿度センサー1台)(LTE単独):155,000
*WEB監視システムでデータを監視・閲覧の他、農業日誌記入・閲覧機能も付帯している。
添付FILE:SESAME-AGRI_パンフ.PDF
件名 Re: 質問3点
投稿日 : 2021/12/24(Fri) 16:21
投稿者 石田恭弘
参照先
回答1-2
参考情報です。
2020年02月20日 【共同発表】マルチホップ LoRa評価モジュールを開発
「テセラ・テクノロジー株式会社と株式会社スカイリー・ネットワークス「Private LoRa®」を拡張し、マルチホップのネットワークを構成できる評価モジュールを共同で開発し、販売を開始した。
LPWA技術の一種であるPrivate LoRa®は、単一ホップで遮るもののない見通しなら10Kmを越える通信が可能ですが、地形や構造物に電波を遮られる場合は短距離でも通信できない場合があることが課題となっていました。今回開発したマルチホップ・ネットワーク対応のPrivate LoRa®は、地形や構造物に電波を遮られる場合でも、迂回路を構成して安定したLPWAネットワーク・システムを構築するものです。」
出展:http://www.skyley.com/news/release_2020022016.html
件名 Re: 質問3点
投稿日 : 2021/12/24(Fri) 16:19
投稿者 石田恭弘
参照先
根本様
ご質問ありがとうございます。
回答1:LPWAの規格であるLoRaWAN、Wi-SUN、ZETAは子機同士でデータを中継伝送するマルチホップ機能による通信ができます。しかし、弊社のLoRaでは、マルチホップ機能(中継器)に障害が発生すると多くのセンサーデータが取得できなくなるのでスター型を基本としています。また、勝手にマルチホップをしても通信が遅くなることがあります。なお、中継器は24時間稼働することとなります。
出展:高橋幹・國澤良雄・神谷尚保・新保宏之,2019:アンライセンスバンドを使うLPWA規格の実フィールドでの比較評価.
情報処理学会研究報告,2019 Information Processing Society of Japan
添付FILE:論文1

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