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春先の影響と撹乱からの回復
投稿日 | : 2021/12/21(Tue) 11:41 |
投稿者 | : 根本 学 |
参照先 | : |
件名 | : Re: 春先の影響と撹乱からの回復 |
投稿日 | : 2021/12/24(Fri) 19:04 |
投稿者 | : 根本 学 |
参照先 | : |
今回得られたような撹乱や気象の季節変化に対する応答のプロセスがわかり、シュミレートできるようになることが、将来予測の精緻化につながる重要な研究だと感じました。
2つの質問ともに、ご見解をお知らせいただきありがとうございました。
2つの質問ともに、ご見解をお知らせいただきありがとうございました。
件名 | : Re: 春先の影響と撹乱からの回復 |
投稿日 | : 2021/12/24(Fri) 17:22 |
投稿者 | : 上田康平 |
参照先 | : |
ご質問ありがとうございます。
どちらのご質問に対しても、明確な回答を述べるのは難しい、というのが正直なところなのですが、以下に推察を記しておきます。
・1つ目のご質問への回答
2016年の台風による枝落ち等が無ければ、NEEの累積値は現実と比べて負方向に移動するだろうとは思います。
ただし、正だったのか負だったのかについてはわかりかねます。
・2つ目のご質問への回答
高木の枝葉の実際の量についての十分なデータを持ち合わせていないこと、高木と下層植生と土壌の各部分のフラックスの分離が極めて困難であることから、明確かつ具体的な回答を述べることは難しいです。
2016年の台風では、2004年の台風のような根こそぎの倒木が大規模にあったわけではなく、枝や葉が風で落ちた被害が主でした。このことから考えると、2016年の台風による撹乱が、長期間かつ大きな影響を与えているとは考えづらいです。
どちらのご質問に対しても、明確な回答を述べるのは難しい、というのが正直なところなのですが、以下に推察を記しておきます。
・1つ目のご質問への回答
2016年の台風による枝落ち等が無ければ、NEEの累積値は現実と比べて負方向に移動するだろうとは思います。
ただし、正だったのか負だったのかについてはわかりかねます。
・2つ目のご質問への回答
高木の枝葉の実際の量についての十分なデータを持ち合わせていないこと、高木と下層植生と土壌の各部分のフラックスの分離が極めて困難であることから、明確かつ具体的な回答を述べることは難しいです。
2016年の台風では、2004年の台風のような根こそぎの倒木が大規模にあったわけではなく、枝や葉が風で落ちた被害が主でした。このことから考えると、2016年の台風による撹乱が、長期間かつ大きな影響を与えているとは考えづらいです。
2016年は台風の影響が目立ちますが、説明をされていたように、台風の影響がある前の期間でも、NEEの季節変動が他の年と異なります。高温と低PPFDが要因と考察されていましたが、気候変動予測に対する評価においても、重要な部分に感じました。(台風の発生数もですが)
ちなみに、もし2016年に台風による倒木がなければ、NEEの累積値は最終的に、正と負のどちらになったと考えられるでしょうか?
もう一点、2016年の翌年は、下層植生の生育が活発になったことにより、吸収量が増大しているという説明がありましたが、2016年の撹乱の影響は、翌年(2017年)末には無くなった(1年で炭素収支の帳尻を合わせるよう回復できる)と考えられるでしょうか?