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質問2点
投稿日 | : 2021/12/18(Sat) 21:06 |
投稿者 | : 岡田啓嗣 |
参照先 | : |
件名 | : Re: 質問2点 |
投稿日 | : 2021/12/20(Mon) 16:42 |
投稿者 | : 岡田啓嗣 |
参照先 | : |
ご回答ありがとうございます。
だいぶ理解が深まりました。
今後のご研究の発展を楽しみにしております!
だいぶ理解が深まりました。
今後のご研究の発展を楽しみにしております!
件名 | : Re: 質問2点 |
投稿日 | : 2021/12/20(Mon) 12:15 |
投稿者 | : 大石渓登 |
参照先 | : |
・2003年に特に被害が大きかった理由は何が考えられるでしょうか?
実は2003年はトビイロウンカの被害は小さい年でした(添付資料2)。誤解を招き大変申し訳ございません。なお、ウンカの被害が大きくなる年については以下の3つの原因があると考えています。
1. 2005年以降の薬剤耐性種の発生・イネの栽培品種の変更。これによりウンカの駆除が進まず、日本で大量に増殖してしまったと考えられます。
2. ENSOによる高気圧・低気圧の変化。ラニーニャ現象の起こる年では太平洋高気圧が強まり、華南から日本への下層ジェットが発達しにくくなると言われています。例えばラニーニャ現象の発生していた2008年と2018年では周辺の年と比べ被害が小さくなっています(添付資料2,クミアイ化学工業株式会社より転載)。
3. 気候変動によるウンカの越冬北限上昇。Hu et al. (2015) によると2080年には華中の一部まで越冬北限が上昇するため、将来気候では日本への飛来が早い時期から大量に起こる可能性があります。一方で温暖化により下層ジェットは弱まる [Ose (2019)] と言われていますので、日本への飛来量が増加するか減少するかは予想できません。そのため今後は気候変動による変化を検証したいと考えております。(添付資料3)
実は2003年はトビイロウンカの被害は小さい年でした(添付資料2)。誤解を招き大変申し訳ございません。なお、ウンカの被害が大きくなる年については以下の3つの原因があると考えています。
1. 2005年以降の薬剤耐性種の発生・イネの栽培品種の変更。これによりウンカの駆除が進まず、日本で大量に増殖してしまったと考えられます。
2. ENSOによる高気圧・低気圧の変化。ラニーニャ現象の起こる年では太平洋高気圧が強まり、華南から日本への下層ジェットが発達しにくくなると言われています。例えばラニーニャ現象の発生していた2008年と2018年では周辺の年と比べ被害が小さくなっています(添付資料2,クミアイ化学工業株式会社より転載)。
3. 気候変動によるウンカの越冬北限上昇。Hu et al. (2015) によると2080年には華中の一部まで越冬北限が上昇するため、将来気候では日本への飛来が早い時期から大量に起こる可能性があります。一方で温暖化により下層ジェットは弱まる [Ose (2019)] と言われていますので、日本への飛来量が増加するか減少するかは予想できません。そのため今後は気候変動による変化を検証したいと考えております。(添付資料3)
以下の2点について教えて下さい。
・被害の大きかった2003年以外でも6月~7月はウンカが飛来しやすい状況なのでしょうか?
・2003年に特に被害が大きかった理由は何が考えられるでしょうか?