TOP
> 記事閲覧
良好な生育で防御物質は増える?
投稿日 | : 2022/12/15(Thu) 18:03 |
投稿者 | : 下田星児 |
参照先 | : |
件名 | : Re: 良好な生育で防御物質は増える? |
投稿日 | : 2022/12/21(Wed) 17:41 |
投稿者 | : 小南靖弘 |
参照先 | : |
ご回答ありがとうございました。たしかに材料になるデータ取りが大変そうですね。私にとってなじみのない分野なので、とても新鮮に面白く感じました。
件名 | : Re: 良好な生育で防御物質は増える? |
投稿日 | : 2022/12/20(Tue) 12:07 |
投稿者 | : 西田耀子 |
参照先 | : |
下田様、小南様
お二人ともご質問ありがとうございます。はじめまして。返信が大変遅くなり申し訳ございません。
まず、NSCからの配分量についてですが、化学防御物質はNSCの1部である、ということはわかっておりますが、その量がどのようにして決定されるのかは、今現在の研究ではわかっておらず、仮説がいくつかあっても、具体的な検証データはない、という段階です。この研究は、まず最初の取り掛かりとして、単純な割合での分配でどれくらい実測値と合うのかを検証してみたものです。今後、今回はシミュレーションしなかった防御物質の割合や、他の仮説による分配(気象応答など)を検証してみようと思っています。
小南様の質問ですが、SEIBには虫や樹食者の量は組み込まれていません。全くおっしゃる通りで、樹食者の量が測定できれば、被食量の推定も楽であると私も思うのですが、樹食者の量もまた気候変動により変化し、餌が必ずしもこの樹木のみであるとも断定できません。また、実際に樹木が枯死した際、その原因が樹食者やもしくは媒介された病気である、と断定することはとても難しく、多くの場合、さまざまな要因が組み合わさることで木は枯死します。そのため、シミュレーションして出た防御物質の量によって、樹食された量に直接どれくらいの変化が起こるのかは、現段階ではわからない状況です
お二人ともご質問ありがとうございます。はじめまして。返信が大変遅くなり申し訳ございません。
まず、NSCからの配分量についてですが、化学防御物質はNSCの1部である、ということはわかっておりますが、その量がどのようにして決定されるのかは、今現在の研究ではわかっておらず、仮説がいくつかあっても、具体的な検証データはない、という段階です。この研究は、まず最初の取り掛かりとして、単純な割合での分配でどれくらい実測値と合うのかを検証してみたものです。今後、今回はシミュレーションしなかった防御物質の割合や、他の仮説による分配(気象応答など)を検証してみようと思っています。
小南様の質問ですが、SEIBには虫や樹食者の量は組み込まれていません。全くおっしゃる通りで、樹食者の量が測定できれば、被食量の推定も楽であると私も思うのですが、樹食者の量もまた気候変動により変化し、餌が必ずしもこの樹木のみであるとも断定できません。また、実際に樹木が枯死した際、その原因が樹食者やもしくは媒介された病気である、と断定することはとても難しく、多くの場合、さまざまな要因が組み合わさることで木は枯死します。そのため、シミュレーションして出た防御物質の量によって、樹食された量に直接どれくらいの変化が起こるのかは、現段階ではわからない状況です
件名 | : Re: 良好な生育で防御物質は増える? |
投稿日 | : 2022/12/20(Tue) 10:28 |
投稿者 | : 小南靖弘 |
参照先 | : |
便乗して教えてください。
予稿でも触れておられる「樹食者の量」が素人感覚ではいちばん効くような気がするのですが、SEIB-DGVM-NSC v1.0にはその効果は入っているのでしょうか?
予稿でも触れておられる「樹食者の量」が素人感覚ではいちばん効くような気がするのですが、SEIB-DGVM-NSC v1.0にはその効果は入っているのでしょうか?
NSCに対して一定の割合で配分されるが、基本・既知と考えて良いでしょうか?これから、樹木のストレス応答と防御物質の割合を検討する予定はありますか?
作物を取り扱う人はNSCは高温耐性の指標として良く使い、実になると考えます。防御物質に配分される点、違いを面白く感じました。